電子工作の世界でも「こんな使えるアイテムがあったのか! もっと早く買っておけば良かった!」と思うものはたくさんあります。
また、長年やっていると、以前には世の中に無かった便利アイテムが、いつの間にか人気アイテムになっていたりもします。
そういうわけで、初心者の方はもちろん、中級者~上級者も参考になる、電子工作Loverにオススメのアイテムをご紹介します。
マークは、100円ショップでも手に入り、それでも良さそうなものです。
基本的に必須かオススメのものしか挙げていないので、あまり意味は無いかもです。
はんだ付け
はんだこて
今後も電子工作を続けていく感じなら、とにかく温調こてがオススメです。
温調こてのメリットは、温度を調整できるということよりも、温度が下がりにくいという点にあります。温度が下がるとヒーターへのパワーが自動で上がるからですね。
最近の電子工作では2層基板も普通に扱いますが、スルーホール、特にベタのスルーホールでは温調こてじゃないと時https://xn--p8jqu4215bemxd.com/archives/19557?preview=true間がかかったり、きれいに仕上がらないこともあります。
また、後述のハンダ吸い取り作業でも、普通のコテでは厳しいことがよくあります。
温調はんだこて PX-280 遅すぎですが、ようやく日本製のデジタル温度表示付き温調コテが出ました。今一番のオススメですが、売れ切れ続出中。 |
温調はんだこて PX-201 gootの温調はんだこてです。日本製にこだわりたいならこれがオススメ。耐熱キャップが付いているのですぐにしまえます。 |
温調はんだこて FX600-02 HAKKOの温調はんだこてです。定番の温調はんだこてと言っても良いくらい有名なのではないかと思います。 |
温調はんだこて FX888D-01SV これも有名。最大のオススメポイントは、デジタル表示などがないため軽くて、ケーブルもしなやかでとても扱いやすいことです。 |
Quimat 温調ハンダゴテ デジタル温度表示付きで電源スイッチが付いているのがいいです。欠点はケーブルが硬いこと。安い日本製買うくらいならコレです。 |
こて先も自分のお気に入りが見つかると腕が上がります。上のQuimatの温調ハンダゴテは、白光のこて先も使えるので色々選べます。
白光 こて先/S6型 当方の愛用するこて先です。平たい部分でハンダを溶かしやすく、リード線、表面実装、あらゆるシーンで使いやすい。 |
はんだこて台
こて台のコテ先クリーナーには、スポンジと金属タワシの2種類があります。
スポンジは、水で濡らすので温度が下がりやすいですが、コテ先を傷めずに素早くきれいにすることができます。
金属タワシは、水要らずで温度は下がりにくいですが、コテ先を磨く感じなので何度か突き刺す必要があり、わずかながら摩耗もあります。
はんだこて台 ST27 スポンジと金属タワシ両方のクリーナーが付いているので使い分けが可能。置いている間もこて先が囲まれているため安全です。 |
チップリフレッサー
こて先が黒くなってハンダが溶けにくくなってきたらこれを使ってください。まるで新品のように復活します。
これを知ったらもう手放せません。
チップリフレッサー 活性剤の働きで酸化したこて先を還元し、はんだのノリを復活させます。なかなか減らないので一度買えば長く使えます。 |
注意点として、リフレッサーの成分はフラックスとは違い基板などを腐食させるので、完全に落としてからコテを使うようにします。
はんだ
はんだにも用途やサイズなど色々ありますが、電子工作で基板実装がメインとした場合、当方のオススメするハンダの直径は次の通りです。
- リード部品:0.6~0.8mm(0.6mmをメインに使う)
- 表面実装:0.3~0.6mm(0.3mmをメインに使う)
一般的というか、電子工作を始めよう的なマニュアルでは0.8~1.0mmくらいが多いと思いますが、当方は基板で1mmのはんだはほとんど使った事はありません。細い方がハンダ溶け出すまでの時間が短いし、含有フラックスを少しずつ供給できるし、ハンダの量を微調整できるので都合がいいんです。
高密度集積基板用はんだ SD-60 太洋電機産業(goot)の0.6mmはんだです。リードタイプの部品も表面実装部品も、このサイズが一番使いやすいです。 |
ホーザン H-712 0.3mmはんだです。チップ抵抗やコンデンサ、ピッチの狭いIC等、これを使えばコンモりせずにキレイに付けられます。 |
両面プリント基板用はんだ SD-61 0.8mm共晶はんだで融点が低くよく流れます。裏にパッドのあるICのはんだ付けで使います。たまに使うだけなので長く持ちます。 |
音響部品用はんだ SD-65 1.2mmの音響用はんだで融点が低いです。たっぷり使って抵抗値を減らしたり、スピーカーの自作等で使います。 |
その他、ギターやビンテージ系などの音響用としては Kester44 も有名です。
近年では、人体への害が少ない鉛フリーハンダも一般に使われます。融点が少し高いという欠点がありますが、温調こてなら特に気にすることはないでしょう。
高密度集積基板用無鉛 SD-51 0.6mmの鉛フリーはんだです。鉛は全く含まれていません。融点:216-227℃。 |
フラックス
フラックスを使うとハンダが活性化して表面張力が高まるので、ショートを防げるうえに見た目にもきれいに付けることができます。ただ、ベタベタになるので、気になる場合はハンダ付け後にフラックス除去剤を使います。
プリント基板フラックス BS-75B ハンダ用品でおなじみgootのフラックス、無洗浄タイプです。フタの内側に小さなハケも付いていて使いやすいです。 |
フラックス除去剤
ピンポイントでフラックスを除去します。これはフラックスを消し去るのではなく溶かすだけなので、塗った後に綿棒やキムワイプなどで拭き取るのが正しい使い方です。
表面実装ICのはんだ付けなどで、追加でフラックスを使った時に特に重宝します。
フラックスクリーナー FL-L15 サンハヤトのフラックスクリーナー15mlです。中にハケがついています。 |
この小瓶タイプは結構高いし、毎回買っていると瓶が勿体ないのですが、これの中に入っているのと同じような液剤があります。
ホーザン フラックスリムーバー 白い残渣が少ないフラックスリムーバー。小瓶のタイプよりたっぷり使えるからメンテに大活躍。他に入れ物が必要。 |
缶になっていますが、スプレーするタイプのリムーバーとは違います。
小瓶の中身が無くなったら、コレを詰め替えて使えばお得になるのでオススメ。
100円ショップの化粧品アイテムの所に小さなじょうごが売ってある(多分マニュキュア落としとかで使う)ので、それで詰め替えできます。
はんだ吸取り
はんだを吸い取るアイテムとしては大まかに、はんだ吸取り線、はんだ吸取器、自動はんだ吸取器の3タイプあります。
はんだ吸取り線 CP2015 gootの幅2.0mmのはんだ吸取り線です。1.5mmから3.5mmまでラインナップがあります。フラックスを併用すると良いです。 |
ハンダ吸取器 SS-02 このハンダ吸取器のいいところは、先端がシリコンチューブになっていて基板に密着させやすいという点です。 |
自動はんだ吸取器 TP-100 gootのポータブル型吸取り器。コンパクトで使いやすくオススメ。コテ台付きのキャリングケースも嬉しいです。 |
自動はんだ吸取器があると、基板から部品を取り外すのに苦労しなくなります。両面基板、特にグランドのスルーホールなんかは熱容量の大きなコテがないと難しく苦労しますが、自動だと熱容量も高く温調なので、そりゃラクラクです。
ピンセット
電子工作では、ブレッドボードや、表面実装部品をはんだ付けするのに必須ですが、ピンセットが磁気を帯びるとチップ部品の位置合わせができなくなり、はんだ付けがとてもやりにくくなります。
なので、磁化しないチタンや非磁性ステンレス製をオススメします。
チタンピンセット PTN-03 エンジニアのチタンピンセット。磁化しないので表面実装に便利。形も良く、チタンだから軽いというのも良いです。 |
でも、非磁性のピンセットのフィーリングが必ずしも気に入るとは限りませんよね。もし気に入ったピンセットが磁化してしまったら、磁気抜き器を使えば大丈夫です。
koIchi 磁気抜き器 工具だけでなく、時計やアクセサリなどの磁気抜きにも使えます。こういうのは安いのでもOKですね。 |
磁気抜きのコツは、ピンセットを近づけて電源を入れた後、ゆっくりと離していくこと。これを数回やるとうまくいきます。
逆作用ピンセット TS-16 離している間に挟むタイプのピンセット。つかむ物によっては普通のよりこれが便利です。物の固定にも使えます。 |
吸着ピンセット P-831 バキュームピック。吸盤で吸い付けるピンセットです。表面実装ICをはんだ付けするときに使います。傷も付きません。 |
ルーペ
これがあれば、0.5mmピッチといった表面実装部品のはんだ付けも難なくできます。
インスペクションルーペ SL-54 電子工作、特に表面実装部品のハンダ付けに超オススメ!というか必須になります。横からコテを入れられるのがポイント。 |
ヘッドマウント拡大鏡 眼鏡のようにかけて使う拡大鏡。両手が使えるのでとても便利です。チップ抵抗のはんだ付けとかはこれを使います。 |
スタンドルーペ 400-CAM019 スタンドタイプならこれ。フレキシブルスタンドが柔らかくレンズを手前に持って来れるので、はんだ付けの邪魔にならない。 |
ヒートクリップ
ゲルマニウムダイオードなど、熱に弱い部品をはんだ付けする時に使います。逆に、古い機器から放熱しつつ部品取りをする時にも使えます。物の固定にも使えますが、クリップ力が強いので、導線など柔らかいものは挟まないほうが良いです。
ヒートクリップ H-2SL アルミでできている放熱用クリップ。L型とストレートの2種類が入っています。 |
配線する
コネクタの自作については、こちらで詳しく書いています。
より詳しく⇒コネクタの自作!電子工作の圧着工具と圧着方法
ワイヤストリッパー
電子工作の初心者さんは意外と知らない人が多いようです。
ワイヤーストリッパー 電子工作に十分な範囲のリード線サイズ(AWG30~AWG18)に対応しています。小型、オーソドックスで使いやすいです。 |
コネクタ圧着工具
コネクタを使うようになると一人前?かも知れません。
精密圧着ペンチ PA-09 小型コネクタ向けの圧着ペンチです。ダイスのサイズは1.0mm~1.9mmで、PH、EH、XH、QIコネクタ等が圧着可能です。 |
精密圧着ペンチ PA-20 中型~大型コネクタ向けの圧着ペンチです。ダイスのサイズは1.6mm~2.3mmで、EH、XH、QI、VHコネクタ等が圧着可能。 |
圧着ペンチ IWS-3220M 日圧(JST)用と書かれていますが、公式でも専用でもなく汎用なので、Molexなど他のメーカのも圧着できます。 |
ピン抜き工具
ピンセットや精密ドライバーでもできますが、コレがあると楽で、しかもハウジングを傷めないで済みます。ただし、多くの基板用コネクタでは想定通りの使い方はできません。コネクタ自作のページを参照してください。
コネクター外し工具11点セット 住友電装のカプラ・コネクタ外し工具セット。車載系のサイズが中心ですが工夫次第で小型のコネクタでも使えます。 |
コネクタ外し
特に、小さいコネクタでピン数が少ないものはケーブルを引っ張りたくないです。
基板コネクター抜き SS-10 基板実装の嵌合型コネクターをスムーズに挿抜できる基板コネクター抜き工具です。 |
熱収縮チューブ
熱収縮チューブには収縮率の大きいものと小さいものがあります。できれば大きい方が良いのですが、使ってみないことには分かりませんね。
熱収縮チューブセット 最近はこのようなセット物がお得です。これはつや消しタイプで、収縮率が結構高いのでオススメです。 |
ヒートガン
熱収縮チューブはもちろん、基板のクリームはんだ付け、表面実装ICやチップ部品の取り外し、接着剤の乾燥などに使います。
こうやって3cm程離し、垂直に当てれば数十秒で外すことができます。
より詳しく⇒表面実装ICの取り外しかた
小型ヒートガン GP35AC TACKLIFEのヒートガン。350Wとパワーは十分です。曲面ノズルも付いているので熱収縮チューブもおまかせです。 |
ライター
熱収縮チューブのためだけなら、ヒートガンがなくてもライターで代用できます。ただ、普通のライターだと炭で黒くなってしまうので、ターボライターと呼ばれるガスバーナーみたいなライターをオススメします。
ポケトーチ PT14FFBCR ターボライターといいますか、普通の使い捨てライターをバーナーにできるアイテムです。炎が青く透明なので注意。 |
基板の自作
基板の自作については、こちらで詳しく書いています。
より詳しく⇒プリント基板の自作!感光基板を使った作り方で簡単製作
露光機
ちびライトEX BOX-S1200 150mm✕100mmまでの感光基板を最大3分で露光できます。クランプ付き。タイマーが付いてたらもっと良かったんですけどね。 |
クランプ
マグネットクランプ PKC-120 透明なアクリル板とネオジムマグネットで、基板とフィルムをピタッと密着できるクランプです。昔のタイプよりかなり便利。 |
ミニドリル
ミニルーター ドリルセット ドリルとしても使えるハイパワーなミニルーター。パターンカットにも使える。専用スタンドとのセットもあります。 |
マイクロドリルセット20 RS-300 品質はあまり良くないですが、たまにしか使わないサイズまで一通り揃っているので便利。0.5mm以下は使ったことないです。 |
コーティング剤
これがないと、数カ月後には銅箔が茶色くなってしまいます。
ハヤコート AY302 サンハヤトの絶縁コーティング剤。コーティングした後でもちょっとやりにくくはなりますが一応ハンダ付けできます。 |
アクリルカッター
基板のカットが普通のカッターよりも断然楽になります。
オルファPカッターL型 205B 黒い部分に予備の刃は入っています。ガラスエポキシ基板もカットできますが、紙フェノールより寿命が短くなります。 |
ミニテーブルソー
基板のカットだけでなく、樹脂や木材にも使えて便利です。
一応アルミ板もカットできるのですが、切削オイルが必要で、これを付けるとベタベタして大変ですから金属には使ったことはありません。
ミニカッティングテーブルソー 基板のカットが楽チンになる!木材やケースの加工にも使えるミニテーブルソー。この値段で品質もよくオススメ。 |
洗浄する
フラックスリムーバー
いくら無洗浄タイプのフラックスとはいえ、ベタベタなのは気になります。そういう時はジュバッと洗浄しましょう。ハケタイプのフラックス除去剤と併用すると効果的。
ホーザン フラックスクリーナー アルコール主成分で、ノズルでシューーっと広範囲を洗い流せます。このたぐいの商品の中では最も安い部類に入ります。 |
アルコール
無水エタノール(高アルコール濃度)よりも、少し水分が含まれている消毒用エタノールが良いです。脱脂効果が高く、皮脂やシリコングリス、フラックスなどを落とします。古い機器のメンテにも。
消毒用エタノール 消毒用エタノール500mL[指定医薬部外品]。電子工作では基板やパーツの汚れ落としなど汎用洗浄剤として使えます。 |
エアダスター
ホコリを吹き飛ばすのはもちろんですが、各種洗浄液を使った後に、乾かした後が残らないようにする、隙間に入り込んでいる液体を吹き飛ばしたりします。
エアダスター3本セット エアダスターは数多くありますが、一番オススメのがコレ。威力が強く逆さOK。最安値クラスなのでたっぷり使えます。 |
拭くもの
わざわざ書かなくても良さそうですが、一応です。
固く絞った雑巾を傍らに置いて手を拭きながら作業すると、きれいな基板実装ができます。また、何ヶ月か経って見たらビスがくすんでいた…なんてことも防げます。
キムワイプ S-200 昔から日本中の工場や実験室、研究室などに必ずと言って良いほど置いてあるから不思議。ホコリが出にくいです。 |
キムタオル 特に吸わせる時に重宝するワイピングクロス。フラッククリーナーなどで基板を洗い流す時に、下に敷いて使ったりします。 |
キムタオルは、使い捨て雑巾のようにも使えます。
実験する
電源装置
現代の多くの安定化電源装置はスイッチング方式です。スイッチング方式は、軽くて小型なのがメリットですが、特に中波帯や短波帯ではノイズが入りまくりますので、AMラジオや短波ラジオ、無線などでは感度が落ちて使い物にならないので注意が必要。
そのような用途では、電池やバッテリーを使うとかすれば大丈夫です。
スイッチング式安定化電源 DC0.00V~30.00V、0.00A~10.00A。10mV/10mAの調整ができるFINE調整や、10温度が上がったら回るFAN等コスパ良。 |
ブレッドボード
今や電子工作の必須アイテム。
ブレッドボード SRH-21CE サンハヤトのブレッドボードで、中国製より少し割高ですが、品質などの面で評価が高いです。 |
ジャンプワイヤキット SKS-100 ブレボで足りなくなりがちなのは短いジャンパです。そんなニーズに見事にマッチしているのがコレ。オススメです。 |
フレキシブルジャンパーワイヤー 110/150/200/250mmの基本的なフレキシブルジャンパーワイヤーが130本入ったセットです。 |
ワニ口クリップ
ワニ口クリップ・シールドクリップは地味ですが、必ず必要になるアイテムです。
しかし、束で売られている多くのものは、ハズレも多いので注意が必要です。
・クリップの金属部分とゴムシールドが滑ってとても挟みにくい。
・クリップ部分が、写真で見るより想像以上に大きな物が多い。
・導線のビニル被覆が無駄に厚くて太く、そのくせして芯線が細い。
・やたらめったら長いとか、電流を多く流すと損失が大きいとか。
ですので、本当は面倒でも自作するのがオススメです。良く使うアイテムなので、自分にとって使いやすいものを用意しておくことをオススメします。
KAIWEETS ワニ口クリップ 滑り止め付きワニ口クリップの5色セット。とりあえず用意しておくものとして。 |
シールドクリップ 小 PU-29NH 滑らずヌルヌルしないので良いです。このサイズは小さくて電子工作ではとても扱いやすく、自作にオススメ。大中小あります。 |
UL3265 AWG24 2m 耐熱線 協和ハーモネットの耐熱リード線。耐圧150Vで被覆は薄めなのでオススメです。AWG20~AWG28まで各種各色あり。 |
PICプログラマ
実験に限らずPICマイコンを扱うなら必須ですね。PICkit3の正規品は発売から10年近く経ち製造中止になっていて、PICkit4へ移行中です。
PICKit3 互換品 PICkit3の互換品です。これまでの多くのPICをサポート。今後の最新デバイスを使わないならこれでも十分です。 |
PICkit4 PICkit3より色々拡張されていますが、速度が早くなったのが一番のメリットで、特にPIC32で本領を発揮します。PICkit3のモッサリ感が解消されています。 |
測定する
テスター
デジタルマルチメーター ST600Y スマホみたいな感じでこれは画期的と言っても良いかもしれません。表示が大きくて明るく見やすいです。当方愛用品です。 |
携帯型マルチメーター 小型なのが欲しい場合はこれ。基本的な測定ができるのは当然。電流10Aまで測れて、背面スタンドや、見やすい表示が良いです。 |
アナログテスターは、ゆっくりした電圧の変化をリアルタイムで見るのにも使えます。
アナログテスター CX-04MB ELPAのコンパクトなアナログテスタ。ほぼ同じようなデザインのアナログテスターが他のメーカーからも出てます。 |
標準装備されている普通のテスターリードは、測定中は両手が使えません。電圧を測りながら半固定ボリュームを調整するといった時に必要になるのがこれです。
テスターリード8点セット テスターのリードにワニ口クリップやミニフックが使えるようになります。ただ、電子工作には少し大きめかもしれません。 |
こういったリードは、バナナプラグやワニ口クリップ等を単品で買えば好みのサイズ感で自作できるので、面倒でなければそっちがオススメです。
オシロスコープ
昔に比べると安価になりました。無理をしてでも揃えたいアイテムです。
OWON SDS1102 OWONはコスパの高いオシロで知られます。この価格で100MHzで1Gs/s。OWONは薄型で画面が大きいのが特徴です。 |
RIGOL DS1202Z-E RIGOLも低価格オシロで知られる中国メーカーです。この価格で200MHzで1Gs/sですから、電子工作には十分なスペックです。 |
Tektronix TBS1052C 日本の代表的メーカー、テクトロのオシロです。ようやく廉価版モデルを出してきましたが、スペック的には中国製に劣ります。 |
ファンクションジェネレーター
測定器材ではないのですが、オシロとセットで使うことが多いのでここに分類しました。これがないと、オシロを活用する機会が半減するといっても過言ではありません。
DDS信号発生器 FY6600 2チャンネルで60MHzまでの信号が出せます。AM、FM変調もできるし、スイープや周波数カウンタ等など、機能も十分です。 |
LCメーター
バーアンテナの確認やコイルの自作、チップコンデンサなど容量が分からない場合に。
コンデンサの容量や、コイルのインダクタンスは、一般に安価な測定器では22pF、10uHといった小さい値が測れません。扱うパーツによって価格帯を決めることになります。が、小さい値が測れないと、いずれ後悔する可能性はあります。
Proster LCRメーター C:200pF-2000uF(±2.5%) L:200uH-20H(±2.5%) 抵抗値も測れます。 |
LCRメーター LCR40 C:0.4pF-10000uF(±1.5%) L:1uH-10H(±1.5%) 但し、小さい値では精度は落ちます。 |
セラミックイヤホン
インピーダンスが高く0.5mVpp(1kHz正弦波)の信号でも聴こえます。作った回路のテスト聴音だけでなく、異常発振や電源のノイズなども簡単に分かるのでオススメです。
セラミックイヤホン CE-012N 普通はゲルマニウムラジオなどで使われるイヤホンです。昔はクリスタルイヤホンでしたが今では入手不可能。 |
ノギス・直尺
基板を設計するときや、ケースへの組込みを考える時などには欠かせません。
シンワ 直尺 15cm みんな持ってる定番の直尺。JIS1級品です。 |
デジタルノギス 100mm ノギスは150mmが多いですが、電子工作パーツではこの100mmが扱いやすいです。ミリとインチの変換ができるのも良い。 |
加工する
ピンバイス
ドリルがなくても手で小穴を開けられます。ケースの下穴を開けたり、自作基板で穴を開け忘れた箇所をササッと処置できます。ただ、バリが出やすいので注意。
ピンバイス No.98-R 2個の両頭チャックを本体に収納していて、4種類のチャックが選べます。ラバーグリップが滑らず使いやすい。 |
ドリル
ドリルのチャックは「六角軸付タイプ」よりも「キーレスタイプ」をオススメします。
ドライバードリル CDD-1030 回転数を低速と高速に切り替えられるのが良いキーレスドライバードリル。穴あけ時は高速でないとバリが出やすいです。 |
また、ドリルビットには、六角軸と丸軸があります。六角軸はコンパクトで取り付けやすいですが、軸ズレが多いので精度が出にくいです。対して丸軸は長くてキーレスチャックじゃないと取り付けも面倒ですが、精度の高い穴あけができます。
さらに用途として、金属用と木工・樹脂用などがあります。何でも金属用を使うよりも、ちゃんと用途に合った刃を使った方がきれいに穴あけできます。
ドリルセット ETD-21S-T 鉄工用の丸軸ドリルセットです。チタンコーティングなので寿命も長め。柔らかいアルミケースの加工などではコレでOK. |
木工・樹脂用ドリル刃 26808 六角軸タイプですが、先端の尖りが食い込むためズレの少ない穴あけができます。プラケースやアクリルの加工に。 |
リーマー
Φ8mmを超えるような穴を開けるのに必要ですね。
テーパーリーマー TR-01 エンジニアのテーパーリーマーで孔開範囲はφ3~12mm。他にもサイズあり。ケース加工には欠かせないツールです。 |
タッピング
とりあえずM3サイズがあれば良し。下穴はΦ2.5mmなので、ドリルも用意します。
T型ラチェット式タップハンドル ちゃんとしたものを作るには必ず必要になるといっても良いアイテム。使用頻度は高くないですが、あるととても助かります。 |
ハンドニブラー
大昔からある金属板をカットするツールです。金切りバサミだと曲がってしまいます。
ニブリングツール TZ-20 鉄板やアルミ板をカットするためのツール。アルミ板なら0.2~1.5mmまでカットできます。ケースやヒートシンクの加工に。 |
金属曲げ工具
ちょっとしたヒートシンクやシールド板がきれいに作れます。
金属曲げ工具 TV-40 しょっちゅう使うわけじゃありませんが、あれば助かるアイテムの一つ。ヒートシンクの自作など電子工作の幅が広がります。 |
キリ
穴位置のマーキング以外に、基板の銅箔をちょっと削るとか、何かと役に立ちます。
四つ目錐(キリ) 全長295mmの木製ですが、このくらいの長さが丁度良いです。サイズは大中小、他に三つ目というのもあります。 |
ヤスリ
ダイヤモンドヤスリ 3本組 ダイヤモンドなうえにチタンコーティングのヤスリです。細かいパーツや、硬い部材のバリや面取りにも使えます。 |
ジェットブラックヤスリ TF-11 中目の平ヤスリ。食いつきが違います。基板のフチやアルミケースの加工等に、このサイズは1本揃えておいた方が良いです。 |
デザインナイフ
カッターではできない鉛筆持ちの作業、基板の銅箔メンテや自作等で使います。
アートナイフプロ 157B オルファの3種類の刃が2つづつ付属しているタイプです。はやりオルファのナイフは、キレと持ちが違いますね。 |
そのほか
ニッパー
ニッパーは消耗品です。切れなくなったら買い換えるわけですが、ダメになったヤツも捨てないで持っておくと、アルミ板とか無茶な切断で便利に使えます。
マイクロニッパー NP-05 エンジニアのニッパーは形状が微妙に異なる4つのラインナップがあるので注意が必要です。この先の尖ったのがオススメです。 |
ラジオペンチ
ラジオを作るのに必要だったからラジオペンチと言うんですが、現代では部品の小型化やIC、表面実装品での製作も多く、ラジオに必須とは言えなくなっていますね。
ミニチュアラジオペンチ PS-01 典型的なラジオペンチと比べるとやや短い感じのペンチです。グリップは手に馴染みやすく、すべりにくいです。 |
ドライバー
電ドラボール 220USB-P1 ベッセルの大人気電ドラ220USB-1の後継機種。USB Type-Cの充電ポート。電子工作用の電動ドライバーとして超オススメです。 |
ベッセル 木柄 + 2×100 ドライバーの好みは人によると思いますが、オススメはこのベッセルの木柄ドライバー。しっくりと手に馴染みます。 |
精密ドライバー
ネジ回しだけじゃなくて、マイナスはこじ開けにも使えます。
精密ドライバーセット ベッセルの精密ドライバー。エンドキャップが付いていて、硬いネジもなめたりしません。 |
ナットドライバー
とりあえずM3サイズがあれば良し。
ナットドライバー DN-05 エンジニアの廉価版ナットドライバー。対辺5.5mmなので、M3ナットに適合します。 |
M表記 | 対辺 |
---|---|
M2 | 4mm |
M2.5 | 5mm |
M3 | 5.5mm |
M4 | 7mm |
レンチ類
ボリュームやロータリーエンコーダなど、パネル取り付け関連パーツで良く使います。
モンキー@ポケット TWM-06 ボリュームやスイッチなどの薄型ナットの締め付けにオススメです。ラジオペンチでやると傷つけやすいですからね。 |
六角棒レンチセット 電子工作では、Dシャフトタイプのボリュームやロータリースイッチ類、スピーカーの取り付けビス等でしょうか。 |
テープ
いろんな物の仮止めや、養生、基板、配線の固定などで大活躍します。
マスキングテープ 10mm タミヤのマスキングテープ。幅のラインナップも3種類あります。 |
ポリイミドテープ 電子機器内部の絶縁に非常に良く使われている絶縁テープ。バッテリー周辺などで一度は見たことがある人も多いと思います。 |
電気絶縁用ビニルテープ 3Mスコッチの電気絶縁用ビニルテープです。絶縁用にとどまらず固定など万能的に使えます。白色もあります。 |
グルーガン
ホットボンドとも呼ばれてますね。配線など、諸々の固定に。
グルーガン 50W Tilswallの中型50Wグルーガン。3分急速加熱、液漏れ防止機能。60本のグルーススティックが付属しています。 |
ツールクリッパー
ツールクリッパー TX303 パーツショップでよく見かけるTSKのツールクリッパー。電子工作では基板の固定やハンダ付けの時にとても重宝します。 |
作業マット
子供の頃は机の上で直にやっていた記憶がありますが、ないとキズだらけになりますね。
カッターマットは耐熱性がないので、買い替え頻度は高くなりがちです。
作業マット シリコンでできている作業マット。500℃耐熱で、机の上でヒートガンをガンガン使っても問題ありません。 |
カッターマットA3 135B 電子うさぎではサイズが分かるように撮影時にはこのマットを使っています。ただし、耐熱性はなく溶剤にも弱いです。 |
パーツボックス
小物収納ケース 仕切りが沢山あって、細かいものを入れられるケースです。類似のものは他にもいくらでもありますね。 |
電子部品はチャック袋と小型ボックスという手もあります。
静電防止袋 40x70mm 50枚 チップICなど、静電気に弱い部品を入れるのに手頃なサイズの静電防止袋です。他にも色々なサイズがあります。 |
ツールボックス
マイキット(C/B) アイリスオーヤマのツールボックスです。結構前からあってロングセラーになっているようです。サイズも4種類あります。 |
チップ部品収納方法(おまけ)
どうでもいいかも知れませんが、チップ抵抗やコンデンサなどの小型部品収納例です。
例えばMouserで注文するとこんな感じで来るわけですが、、
貼ってあるシールを袋ごとカットして、100円ショップで売っているチャック袋に入れます。
上はMouser、下はDigiKeyですね。
後は、値の低い順番に詰めていきます。
しおり代わりのカードを入れとけば完璧。
このケースも100円ショップで売っていたものです。