表面実装ICの取り外しかた。ヒートガンを使うと簡単です

表面実装ICの取り外しかた

小ネタですが、表面実装ICの取り外しかたをご紹介します。

2方向の8ピンパッケージくらいなら、両側にハンダを盛って溶かしてやれば、なんとか外せます。しかし、4方向にピンがあるものはなかなか難しいですね。

・方向を間違って取り付けた!
・壊れてるっぽいので交換したい!
・貴重なICなので再利用したい!

大丈夫です。

ヒートガンを使う方法

簡単でオススメの方法は、ヒートガンを使って外す方法です。但し、近傍に熱に弱い電解コンデンサ等があると傷めてしまうので、場合によっては先にそれらを取り外します。

ツールクリッパーで基板を挟んでいるここではツールクリッパーを使っていますが、耐熱性のある作業マットの上が良いです。

数cm離して基板にヒートガンを当てる基板から数センチくらい離してヒートガンを垂直に当てます。

そんなに時間はかかりません。10~20秒くらい当てているとハンダが溶けてきますので、時々ピンセット等でつつきながら様子を見ます。
再利用する場合は加熱しすぎに注意。

表面実装ICを取り外したところこんな感じでサクッと取れます。

初めてでも簡単です。

SSOPの取り外し準備これくらいなら、コテ1本でもなんとか外せるんですが、、

ヒートガンで外したところヒートガンならコテの扱いに慣れていない人でも簡単に外せます。

基板裏面一帯にヒートガンを当てるさらに、周辺一帯にヒートガンを当てて、

チップ部品を外したところコンコンとやると、チップ部品がごっそり取れます。

逆に、クリームはんだを使えば、表面張力によりセルフオフセットが効きますので、簡単にはんだ付けすることもできます。

TACKLIFE ヒートガン 小型 ホットガン 350W 350℃ 300L/min  HGP35AC小型ヒートガン GP35AC
TACKLIFEのヒートガン。350Wとパワーは十分です。曲面ノズルも付いているので熱収縮チューブもおまかせです。
E·Durable 作業マット デスク修理マット作業マット
シリコンでできている作業マット。500℃耐熱で、机の上でヒートガンをガンガン使っても問題ありません。
TX303ツールクリッパー TX303
パーツショップでよく見かけるTSKのツールクリッパー。電子工作では基板の固定やハンダ付けの時にとても重宝します。

カッターで足を切断する方法

少々乱暴ですが、足が出ているチップの場合、カッターとはんだコテだけでも外すことはできます。もちろん、再利用はできませんが。。

外すPICこれを交換してみます。

カッターで足を切ったところカッターで足を切ってめくったところ。
基板を傷つけないように注意。最悪は引っ張りすぎてパターンが剥がれてしまうこと。

このように、1面だけになったら外すのは簡単です。

PICを外したところ右のものに交換します。

PICの交換を完了したところちょっと傷が付いてしまいましたが、無事交換できました。